認知行動療法では、現在の状況を医師に詳しく伝え、何に対して不安・恐怖があるかを明確にすることから始まります。そして、不安や恐怖を克服するための目標を設定します。

 

ここで大切なのは、何が原因となり、社会性不安障害(SAD)の症状が表れているのかを把握すること。原因とそれによって引き起こされる症状が恐怖に結び付き、悪循環ができていることを把握するのが、認知行動療法の第一歩です。

 

目標を立てたら、その目標を達成するためには何をするべきかを医師と話し合い、実践していきます。いきなり目標を目指すのではなく、少しずつ近づいていくイメージです。

 

例えば、人前で話すことが苦手な患者の場合、最初は4~5人程度の少人数の前で、1分程度の短いスピーチをしてみる。それができたらスピーチの時間を長くしたり、聞いてもらう人数を増やすなど。

 

こうして、最終的に大勢の人前で話しても緊張や不安をなくしていくことを目標とするのです。何を目標にし、どんな認知鼓動療法を行っていくのかは、人によって異なります。同じ社会性不安障害(SAD)であっても、症状は様々ですからね。

 

ただ、残念なことに、すべての精神科や心療内科で社会性不安症障害(SAD)の認知行動療法が行われているわけではありません。薬物療法中心で治療を行い。患者の行動に対してはアドバイスを送る。そうしたスタイルで治療を行っている医療機関が多いです。