DSMという言葉を聞いたことがある、その意味を知っているという方は、どのくらいいるでしょうか。
おそらく、ほぼなじみのない言葉で、知らないという方がほとんどだと思います。DSMとは、社会性不安障害(SAD)の診断基準の一つです。
診断にはいくつかの基準があって、社会性不安障害の患者がどんなタイプにあてはまるのか。どんな状況で不安を感じるのかを診断していきます。
DSMでどんなことを診断するのかというと、よく知らない人と接するときに強い不安や緊張を感じる・大勢の人前で何かをすることに不安や緊張を強く感じる。人と接することに不安を感じ、回避するような行動をとってしまう。などの項目をチェックしていきます。
社会性不安障害のチェック項目は他にもあるので、DSMはあくまでも判断基準の一つに過ぎません。
いくつかの要素をチェックして、社会性不安障害の症状を分析していくのです。これは治療において一番最初に行うこと。とても大切なことなのです。
自分がどんなタイプにあてはまり、どんな治療を受けることで改善を見込めるのか。そのヒントを探すことが、DSMの役割です。
よく性格の問題、気の持ちようの問題、親の教育の問題と誤解されがちな社会不安障害SADですが、本当は脳内物質の働きや幼いころの体験が原因になっている場合が多いのです。だから、この病気にかかってしまうのは誰のせいでもありません。
|