2015-02-28_105857

社会性不安障害SADという言葉をご存知でしょうか。近年、うつ病といった精神系の病気が知られる中で、まだこの病名に関する認知度は低いです。

 

社会性不安障害SADは、Social Anxiety Disorder が、正式な英語名です。過去に心療内科や精神科を受診した方なら、社会性不安障害SADという病名を多少耳にしたことがあるかもしれません。SADとは、人前で行動するときに極度に緊張し、発汗や声の震え、ひどいときには失神して倒れるような症状が出ることもあります。

 

社会性不安障害SADに関する症状は、常に現れるのではありません。大勢の人の前でスピーチをする、人の多いところで食事をする、公衆トイレが使えない、試験や面接を受けるといった、大勢の人や権威のある人と接するときに現れるのです。SADとは、2つのパターンがあります。

 

1つは、特定の状況だけ症状が表れるもの。もう1つは、親しい人以外の人間と関わる全ての状況で症状が出てしまうものです。傾向としては前者の方が多く、スピーチ恐怖症、対人恐怖症など、症状別に名称を付けられることもあります。

 

ただ、これらの症状は「本人の性格」と誤解されがちで、周りからも病気として認識されているケースはまだ少ないです。

 

精神が弱いから使い物にならない。もっと精神を鍛えなければだめだと、間違った治療を強制されてしまう方もいます。SADとは、時に患者を退職に追い込んだり、引きこもりの原因となったり、うつ病など二次障害を引き起こすこともあります。SADとは、単なるあがり症ではありません。病気の一つなのです。